【フィリピン ジプニー】ジプニーが走る道の隅で生活をするストリートチルドレン
[前回の記事『お金をかけないマニラ観光』は、こちら]
さて、前回の記事はいかがでしたか?
フィリピンの都会化した部分を楽しんでいただけたでしょうか。
■目次
市民の足「ジプニー」
フィリピンを代表する乗り物といえば「ジプニー(Jeepney)」
名前からもわかる通り、ジープを改造した乗り物。
撮影:おがわ りきや
フロンドガラスに、行き先や経由する地名のプレートがあげられています。
その行き先を瞬時に読み取り、行きたい場所と一致しているかを判断。
行きたい場所と同じ方面であれば、手を挙げるなどしてジプニーを止めて乗車します。
先日、紹介した大型ジョッピングモールの前をこのジプニーは走っています。
近代的な施設の前を、歴史を感じるジプニーが走る光景を見るのもまた面白い!
撮影:おがわ りきや
次に紹介する乗り物は『マルチキャブ』という乗り物。
乗り方はジプニーと同じです。
撮影:おがわ りきや
フィリピンで走るジプニーは、初乗り8ペソ(2016年1月レートで20円)
国民にも愛されている低価格で乗ることができる乗り物です。
しかし、ジプニーの排気ガスはかなりの問題を抱えています。
白煙や黒煙を撒き散らしたり、暴走族並みの爆音がしたりするジプニーが多いです。
更に、バスなども古い車体を長年使っているので、排気ガスがひどいです。
そんな排気ガスで汚れたマニラの道を窓のないジプニーが走るので、乗っている乗客の中には口元をハンカチなどで覆っている人も見かけます。
環境や人への害が大きいので、フィリピンの交通インフラは何か手を打たないといけません。
警備員が多い
フィリピンに行って驚いたもう1つのこと。
銀行には、小銃を持った警備員が複数人います。
鉄道駅やショッピングモールの入り口では、金属探知機を通り、カバンの中身をチェックされます。
それら行うのは、拳銃を所持した警備員。
他にも、ホテル、レストラン、コンビニ、などでも店舗によっては警備員がいました。
撮影:おがわ りきや
路上で生活する人々
ストリート・チルドレンという言葉を聞いたことはありますか?
路上で暮らす子供です。
子供は、近寄ってきて手のひらを上にして、手を差し出してきます。
「お金をください」という意味です。
撮影:おがわ りきや
路上で生活するのは子供だけではありません。
女性も男性も、道のすみで生活をし、アスファルトや土の上にダンボールを敷いて眠ります。
彼ら彼女らには、裸足でアスファルトの上を歩くこともあります。
貧しさのあまり、靴やサンダルさえ持っていないのです。
日本のホームレスの方のような囲いなどありません。
彼らは、下の写真のような道路脇で生活をしています。
排ガスがひどく、たくさんの車や人が行き交う、このような道で生活をします。
撮影:おがわ りきや
生活レベルの格差
路上生活とまでいかなくても、低所得者の家は考えていた最低ラインを下回っていました。
コンクリート抜き出しの細い路地に家があります。
道の所々に水がたまり不衛生な場所。
洗濯は、手洗いがあたりまえ。
シャワーなんてありません。
蛇口からでる水をプラスチック容器ですくって、体を洗います。
もちろんこのような家庭は蛇口からお湯はでません。
撮影:おがわ りきや
マニラには、何件もカジノがあります。
数年後に、韓国を越すと言われている市場規模です。
高級マンションは、何件もあります。
街中を、高額な車が走っています。
撮影:おがわ りきや
現地ではブログのために、路上生活者を撮影しようか迷いました。
しかし、彼ら彼女らにレンズを向けることはできませんでした。
レンズを向ける前に何か考えさせられるものがあります。
このような貧困問題の原因は、フィリピン国内だけの問題なのでしょうか?
フィリピンの社会構造は、行き過ぎた資本主義のように感じます。
そして、今必要なのは「教育」「交通インフラ整備」だと思います。
高所得者の極端な受け入れをする前に、低所得者の安定した生活保障などに目をつけて、改革をしていく必要があるように感じました。
ご購読ありがとうございました。
おがわ りきやでした!
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